スパム

 スパムとは受信者の許可なく送りつけられる迷惑メールのことらしいが、当ブログでもときどきスパムが見つかってそのつど除去している。
 記事に対するコメントは管理者である私が承認しないとブログに現れない。承認を要求するコメントがあればメールが送られてくるのでそれをチェックすると大抵はスパムである。
 ところが不思議なことに私のブログに来るスパムの言語は日本語以外のありとあらゆる(ちょっと大げさ)言葉なのである。一番多いのが英語なのだが、ヘブライ語、アラビア語(どちらも特徴的な文字でわかる)、いやアラビア文字を使うのはペルシア語もそうだったっけ?では、アラビア語かペルシア語あるいはそれ以外としておこう。アラビア文字は文字として認識できないのでこれが出てきたらお手上げだ。
 ノルウェー語らしきものもある。どうしてそう思うのか。それはæという字母のためだ。デンマーク語もスウェーデン語もこの字母は使わない。キリル文字もある。ロシア語として読めるからたぶんロシア語だと思ったら、ウクライナ語の字母があった。おそらくウクライナ語でしょう。
 セルビア語やブルガリア語もキリル文字だ。ただ、ウクライナ語もふくめてこの3者はそれぞれ他にない字母を持っているので、その字母が出てくればその言語だとわかる。全く油断ができない。
 オランダ語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語もあった。それぞれ一通りかじったのでそれくらいは分かる。ハングルも出てきた。
 独特の字母のおかげでトルコ語も分かった。スワヒリ語らしい言語のものもあった。スワヒリ語で書かれた文を見たことがないので全くのいい加減な当てずっぽうでそう言っている。スワヒリ語に対する勘を養うためにスワヒリ語の文をさっとながめてみようかと思っている。
 とここまで書いたところでふと気がついてスワヒリ語と思った文をグーグル翻訳にかけてみた。「素敵な投稿です。友達と共有しました。」。言語名を見るとタガログ語とある。
 私の楽しみを奪うなと言いたい。簡単に分かったらつまらないではないか。語頭にmgという音の連続があったのでスワヒリ語と勝手に判断したのだが、タガログ語であったか。面白そうな言語だけれどもう学習する時間は私にはないな。
 こんなにインターナショナルなスパムがどうして私のサイトに来るのかまったくもって見当がつかない。一つ分かっているのは、さまざまな言語のスパムがtwicsyという単一の発信者名から来ていることだ。おそらくこれは特定の個人ではなく、いわゆるボット(インターネットで自動的に書き込みを行ったりするソフト)だろう。特定のエントリーに対してスパムのコメントがつけられている。一度コメントをつけてそれがすぐに削除されなかったりしたときに、与しやすしと判断して世界中の言語で手当たり次第に同内容のコメントを書き込む。ではないか。
 ボットだったとしたらどうして日本語の記事にいろいろな言語で書き込むのだろうか。私のブログを見る人にタガログ語を解する人がたくさんいるとは思えない。ボットはブログが日本語と判断できないのか。そうだとしたらかなり性能が低いボットだ。
 スパムがどういう目的で送られてくるのかだが、たぶんそれは物販サイトに誘導するためだろう。そう判断するのはスパムの本文にURLがついていたり、発信者名に続けてURLがあったりするからだ。そのURLのところに行ってみればはっきりするが、ウイルスを導入される危険があるのでそれはしない。
 気がついたらすぐにスパムのコメントを処理するようにしているとしばらくは何もないが忘れた頃に連続してスパムが来るということを何度も繰り返している。
 スパム退治のソフトもあるが、しばらくは多言語スパムを「楽しんで」みることにする。

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