搭乗媒体

最近飛行機に乗る機会が復活し、何度も搭乗手続きをすることになった。国内便を使うのは8年ぶりになるが、今はネットでチケットを買う。そうすると日本航空の場合はチェックインのための番号が送られてくる。バーコード(QRコード)もパソコンから印刷できる。LCCのピーチの場合はチェックインの番号のみだ。その場合は空港にあるチェックインの機械で番号を打ち込むとバーコードのついたぺらぺらの搭乗券が出てくる。どちらも最後はバーコードなのである。
保安検査を済ませて搭乗するときにはこのバーコードを機械にかざすことで本人であることが確認され搭乗できることになる。
実際にゲートを通過する人たちを見ていると、私のように紙のバーコードをかざす人よりもスマホの画面(バーコードが表示されているらしい)をかざす人、ICカードをかざす人のほうが多い。
私はスマホで支払いをしない人間で、スマホにいまだに慣れていないのだが、搭乗風景を見ていると時代に取り残されているのではと恐怖を感じる。そこで気がついたのだが、ゲートに「搭乗媒体をかざしてください」と看板が立ててある。
「搭乗媒体」とは初めて見ることばだが、バーコードを印刷した紙もスマホの画面もICカードもみんな指すことができる。字面からは「搭乗する媒体」と読むのが自然だが、搭乗するのは人間に決まっている。
また新しい言葉ができたと思っていたのだが、4月に入ってから羽田空港を利用したら、「ICまたはバーコードをかざしてください」となっていた。ICはICカードのことらしい。
「搭乗媒体」が新語として定着するかどうか注視していきたい。

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