徳之島に着いた翌日、仮の我が家となった家から海の近くまでを歩いた。もう徳之島には通算で100日以上来ているはずなのに、ぼんやり歩いていると新しい発見がある。 今回の発見は家の造りだった。徳之島の家は沖縄の宮古の家とは異な… 続きを読む 徳之島の家
投稿者: msawaki
JPOPの日本語 3
陣内さんの功績はJPOPの日本語のようなものでも研究の対象になると示したことだった。トラッドギルの枠組みを使って桑田佳祐の発音の変遷を研究したことについては気がついた人がいるかどうかは知らないがおそらくほとんどいないと思… 続きを読む JPOPの日本語 3
闘牛場?
「島で会った鳥たち」で「平土野(へとの)の闘牛場」という言葉を見て、?と思われた方も多いのではないか。「闘牛場」というからにはカルメンのホセのような人がいて牛と戦うのかとそこまで想像した人もいるかもしれない。それも闘牛だ… 続きを読む 闘牛場?
JPOPの日本語 2
1983年にトラッドギルはOn Dialectを発表した。この中の第8章は”Acts of conflicting identity The sociolinguistics of British pop… 続きを読む JPOPの日本語 2
JPOPの日本語 1
「JPOPの日本語」のようなタイトルで、日本の流行歌謡の発音を研究する試みはいろいろな人によって行われている。実は私もその一人だったが、31年分のデータ(1500曲弱の音声と歌詞のテキスト)を収集しいろいろ試みたあげく… 続きを読む JPOPの日本語 1
蘊蓄(うんちく)について
「DVDが文字化けする」という報告を人づてに聞いてすぐに思ったのはコード体系のことだ。実際はブラウザーがシフトJISに対応するようにすれば済む話なのだが、世の中は12年で主流のコード体系がすっかり入れ替わって若い人は古い… 続きを読む 蘊蓄(うんちく)について
Wenkerの調査票(続々)
同タイトルの3本目の記事になる。我ながらしつこいと思うのだが、「ドイツ言語地図」はそれくらい重要なのだ。回収された調査票が5万通もある方言調査は前代未聞であるし、ジリエロンの調査と並んで言語地理学の源流でもある。 まず… 続きを読む Wenkerの調査票(続々)
蝙蝠の弁
学生のときに妙に博識な先輩が「私は鳥なき里の蝙蝠(こうもり)みたいなもので」と言っているのを聞いて「そんな言い方があるのか」と思ったものだった。辞書に載っている意味は「実力のないものばかりがいるところでほんの少しだけ実… 続きを読む 蝙蝠の弁
草萌ゆる島
家から海岸に出る道の途中に牧草地があった。5月の末近くに島に来たとき、そこは小さな草が一面に生えていて、赤い地面も見えていた。毎日通るたびに目に見えて草は生長しているようだった。ひと月もすればびっしり茂って地面は見えな… 続きを読む 草萌ゆる島
Wenkerの調査票(続)
「Wenkerの調査票」なる記事を投稿したのは、『ルクセンブルク言語地図』を調査している過程で調査文に遭遇して「これは儲けもの!」と思ったからなのだが、ちょっとショックなことがあった。 実はウィキペディアドイツ語版に&#… 続きを読む Wenkerの調査票(続)