国研の所蔵している海外言語地図を調査しているのだが、そのなかの『ニューイングランド言語地図』(キューラス、1939)の地図化項目のなかにhead cheese,souseとあるのを発見した。これこそベルギー生まれのグロー… 続きを読む 頭のチーズ
カテゴリー: 言語地理学
ミツカとナチ
ミツカ(Walther Mitzka)はドイツ言語地図(Deutscher Sprachatlas)とドイツ単語地図(Deutscher Wortatlas)の編纂者として知られている。マルブルク大学のドイツ言語地図を1… 続きを読む ミツカとナチ
ninjalフォーラム 2
ninjalフォーラムの大西拓一郎さんの講演のテーマは「狭域言語地図の詳細分布データを探索する」だった。LAJやGAJのような全国を対象にした大域言語地図とどこかの県の一部を対象にした狭域言語地図では見えてくるものが違… 続きを読む ninjalフォーラム 2
正しいかぼちゃの語源
昨日(2023年2月24日)は国研の大西さんの空間接続研究会だった。対面での研究会は本当に久しぶりのことだ。「対面」とわざわざ冠するのはこの3年間ズームでの会議や研究会が常態化したからで、今回は対面とズームの併用(ハイ… 続きを読む 正しいかぼちゃの語源
言語地理学の夜明け
言語地図を出発点にした言語地理学は戦後グロータースによって日本に導入された。グロータースが柴田武と知り合ったことがその最初のきっかけだったのだが、グロータースが柴田に初めて会ったのがいつかについて当事者二人の証言がまち… 続きを読む 言語地理学の夜明け
方言研究の補助としてのAI
最初に断っておきたいのだが、私は何でもコンピューターにやらせることが正しいとは思っていない。コンピューターで仕事をするのは二つの場合しかない。コンピューターを使ったほうが人手よりもずっと速かったり大量にできてしかも正確… 続きを読む 方言研究の補助としてのAI
言語資源学
10日の国研のシンポジウム(ズーム)は「言語資源学の創成」というテーマだった。何だかすごく難しそうだが、簡単に言ってしまえば電子的に加工された言語データを使っていろいろやりましょうという話なのだと思う。 国研の場合はい… 続きを読む 言語資源学
友あり遠方より
フランスのフィリップさん(「共同利用型研究」にも登場されている)が茅野にご家族で来られたので国研の大西さんと会ってきた。ちょうど3年前コロナの気配などないときに3人で茅野の各所を回って以来だ。フィリップさんはニース大学(… 続きを読む 友あり遠方より
共同利用型研究
「言語地理学」のカテゴリーの記事「言語地図と現代史」で「国研が所蔵している世界の言語地図を研究費をいただいて調べている」と書いたが、これは「共同利用型研究」の公募に応じて採択されたものだ。1年計画だったが、コロナで研究所… 続きを読む 共同利用型研究
鬼打ち木 新木 御竈木
長野県南部で新木(にゅうぎ)と呼ばれる風習がある。1月15日の小正月のときに木の棒に線を12本あるいは13本引いて戸口に立てるのだ。この木の棒のことを新木という。新しいことをニューと言うとはモダンなことだが、もちろん「に… 続きを読む 鬼打ち木 新木 御竈木