ベルギーのルヴェン大学から出ていたOrbisという雑誌は方言に特化した言語学の学術雑誌だった。ここにはグロータース神父が日本の方言研究者の論文をフランス語に翻訳して載せたり、グロータース本人が日本の方言研究について書いたりして、1960年代から1970年代にかけては海外の研究者にとっては日本の方言研究についての貴重な情報源だった。
それだけでなく、ポップがジリエロンやロックの思い出を書いたり、ドーザ、イタリア方言地図のユート、ニューイングランド言語地図のキューラスなど名だたる研究者がこの雑誌に寄稿している。我々が知ることの少ないベルギーやオランダの方言研究についてもOrbisからかなり詳しい情報を知ることができる。
そこでOrbisの見出しをOCRで読み取り、3本のワードファイルにした。下からダウンロードすることができる。
簡単に書いてしまったが、実はこのサイトのなかで最大の情報量があるのではないかと自負している。フランス語だけでなく、英語の論文もあるので
それだけでも価値があるはずだ。ドイツ語もイタリア語もスペイン語もルーマニア語もラトビア語もあるけれども(笑)。