2009年発行の科研費報告書につけたDVDの中身である。当時200人以上の方にお送りしたと記憶しているが、研究者として新しい方はお持ちでないことが多いと思う。
岡村・沢木・中島・福嶋の制作によるマルチメディアDVDである。プロの手によらないこの手のものとしては我々の業界では初めてのものであった。(たぶん)
DVDドライブにディスクを入れると自動的にメニュー画面が立ち上がる。あとは普通にインターネットの画面を見ているときとおなじで、メニューの好きなところをクリックすると新しい画面が開く。
内容は「徳之島二千文」、文節のリスト(4通りのソート順)、KWIC(4通りのソート順)、岡村隆博氏の動画による基礎語彙の発音、音声付きの動詞・形容詞の活用表、プログラム・データの説明、標準語文のなかで使われた自立語をキーとした文の索引などである。「徳之島二千文」はクリックで岡村氏による文全体の発音を聞くことができる。
実は、簡単なプログラミング入門もついているのだが、いまだかつてこれについて問い合わせなどないので、誰もここにたどりついていないのではないだろうか。かなり力を入れて書いたので非常に残念である。もちろん、このDVDを作るために使用したプログラムもすべて収録されている。また、「このDVDのなりたち」にDVD制作に関わった人の名前があげられている。多くの人の協力のもとに出来上がったものであることが分かる。
今改めてメニュー画面を見ると、これでもかと言うくらい内容が詰め込まれている。実際、私はこれでKWICについてはやりつくしたと思ったものだった。
全体のデータ量は実はぎりぎりCDROMに収まる程度のものである。DVDになったのは余裕を持って予測した結果ということになる。KWICは非常に文字量が多くなるので紙媒体による流通には向かない。どうしてもKWICを世に出したいと思ったら、このような形式にするしかなかった。だから、ほかの人はどう考えたか分からないが、報告書がメインでDVDは付録なのではなく、その逆なのだと考えていた。
さて、DVDの内容はここにある。
TOKDVD.zipというファイルがダウンロードされるはずである。これを解凍するとTOKDVDというフォルダーになっていてこのなかにTOKDVDというフォルダーがある。このフォルダーを開けるとmenu1jという名前のファイルがあるはずである。これをクリックするとメニュー画面が現れる。
あとはクリックだけで探検できるはずである。
(注意)データ量が500MB超と大きいのでダウンロードに時間がかかります。
(2021年4月17日追記)
ダウンロードしたけど、文字化けして読めないという報告を間接的に聞いたので修正版(文字コードをutf-8に変更)をここからダウンロードできるようにしました。
もしこれでも読めなければ、私に直接連絡してください。そういうことはないとおもいますが、変換をし忘れたファイルがあるかもしれません。
これに限らず質問は大歓迎です。今回もこれで記事のネタが二うできました(かもしれない)